リフォーム会社も工務店も全面改装やリノベーションなど単価の高い工事を狙うケースが目立ってきた。コロナ禍で小工事案件が増えることで単価減少で悩める企業が多い。今回は単価アップにつながるプレゼン術を特集。「ビジュアル」を重視した魅せるパース作成術の今をリポートする。
インテリア含めた完成予想図が人気
パースに家具や照明を入れ込んだ
Rings+(栃木県宇都宮市)はリノベーション向きの中古物件仲介やデザインが得意な会社だ。デザインは3Dパースを駆使し、リノベ後のイメージが分かるようにしており、この「完成予想図」が人気だ。工事契約はパートナーの施工会社が行う。最近の工事単価は平均800万円と高い。(注、Rings+は仲介、デザイン、ローンなどを担当し、工事契約は施工会社が行うモデル)。
大きなリフォームに繋がるのは、パースにインテリアも細かく書きこむこと。施主が持つ家具の情報を基に、パースに入っている家具データを修正して取り入れる。例えばソファーの場合、寸法や色と共に何人掛けかも詳しくヒアリングする。さらに「今度テーブルを新しく買い替える予定」ならメーカーや品番を聞くこともある。
これにより「間取り図だけでは完成がイメージしにくい」という施主の悩みを解決する。「家具を置いたことで通路が狭くならないか」「コンセントの配置は変えた方がいいか」などが確認しやすく、顧客が前のめりに考えてくれやすい。

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