モデルルーム施工不要に
大日本印刷(東京都新宿区)は、マンションモデルルームに必要な複数の間取りタイプをVRで体験できる「VRモデルルーム・ライト」を開発した。5タイプの間取りを約1カ月で制作する。VR映像で間取りを体感できるためモデルルームの施工が不要となり、コストカットが見込める。
複数の間取りタイプをVRで体験できるVRモデルルームライト(イメージ)
ヘッドマウントディスプレイを使用し、仮想空間内でマンションの全間取りを体感しながら閲覧することも可能だ。
導入価格は1間取りあたり60万円程度。家具設置や眺望の添付などはオプションとなる。この他システム月額利用料は10万~20万円程度。
「モデルルームを制作するより、大きなコストカットが見込めます」とABセンターICT事業開発本部の市場直宏氏は話す。
VR空間内は自由に歩き回ることができ、実際のモデルルームを見てまわるように体感することが可能だ。
従来同社が開発したDNPバーチャルエクスペリエンスVRモデルルームは本物同様のCG制作が必要なため、1タイプを約4カ月で制作していた。しかし、マンションはさまざまな間取りを見比べる必要があり、そのニーズに応える形で、制作期間と価格を下げた同サービスの開発に至った。

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