【住宅リフォーム売上ランキング2021】ヤマダHD、587億円でベスト10入り
本紙編集部は、リフォーム事業を行う企業を売上高順にランキング化し、結果を「住宅リフォーム売上ランキング2021」としてまとめた。トップ10のリフォーム会社のうち、7社が減収になるなど、コロナの影響を受けた会社も多かった。
1) 1位~10位企業一覧、7社が減収に
今回の1位は、7年連続で積水ハウスグループ(大阪府大阪市)。前回のランキングでは1500億円を超えていたが、今回は前年比で94%の1417億円だった。
2位は、大和ハウスグループ(大阪府大阪市)。昨年より順位を1つ上げ、リフォーム売上高は前年比ほぼ横ばいの1211億2000万円。今期からは、賃貸リフォームを専門とする子会社「大和ハウス賃貸リフォーム」を立ち上げるなど、リフォーム事業強化を進めている。
3位は住友不動産グループ(東京都新宿区)。コロナにより大型改修の件数が伸び悩んだ。
ベスト10で増収を達成したのが家電量販店「ヤマダデンキ」を傘下とするヤマダホールディングス(群馬県高崎市)。前年比127%の587億円だった。
同社は家電とリフォーム、インテリアの融合を目指した店舗展開を進めており、加えて住宅ローンも手掛けるなど、住まいのワンストップ店を目指している。
同じく家電量販店で今回9位にランクインしたエディオン(大阪府大阪市)は、520億5000万円とほぼ横ばい。
同社の小島規和ELS統括部長は、「昨年最初の緊急事態宣言の頃は落ちましたが、在宅時間やテレワークの増加、10万円の特別定額給付金などが追い風になり、トイレだけでの積極的な販促などが功を奏して、秋頃には徐々に戻ってきました。家電に次ぐ、第二の柱をリフォームにしたい」と語る。
トップ10はハウスメーカーと家電が中心で近年売上を伸ばしてきていたが、今回は7社が減収となっている。前回は、消費税増税の影響が心配されたが、減収企業は0だった。8%に増税された翌年の2015年のランキングでも、減収企業は5社。ここまで一律に減ったことは近年では珍しい。
昨年4、5月の緊急事態宣言で主だった集客活動ができなかった、営業自粛をしていたリフォーム会社が多く、これらが要因に挙げられる。
しかし、各社は今期、コロナ禍が続くことを見越した「ニューノーマルリフォーム」を提案、開発を強化している。
例えば旭化成リフォーム(東京都千代田区)は、在宅勤務、在宅時間増加を想定したリフォームプラン「ON/OFF Design HAUS」を発表。ミサワホーム(東京都新宿区)も「新しい日常に対応するリフォーム」と題したリフォームメニューを増やし、withコロナを見据えた提案を進める。
新たなリフォーム提案がどこまで浸透するのかが、来期のカギとなりそうだ。
▼有料会員限定!11位~800位まで、有力企業動向と共に一挙公開▼
2)11位~40位企業一覧
アートリフォームは117%達成、キンライサー前年比128%
この記事の関連キーワード : エディオン トップニュース ミサワホーム ヤマダホールディングス リフォーム 売上高 住友不動産グループ 住宅リフォーム売上ランキング 売上ランキング 大和ハウスグループ 旭化成リフォーム 積水ハウスグループ

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1658号(2025/07/28発行)7面
-
1658号(2025/07/28発行)9面
-
1658号(2025/07/28発行)10面
-
1658号(2025/07/28発行)28面
-
WEB限定記事(2025/07/25更新)