12人の自社職人を雇用、左官の技術極める
伝統工法を用いての新築やリフォームを手がける総合建築植田(兵庫県淡路市・年商1億6000万円)は、事務を除く12人の社員全員が職人だ。営業マンは不在で、販促は自社のウェブサイトやSNS、OB客からの紹介のみだが、施工技術の高さが評判を呼び、引き合いの声は途絶えない。リフォームは単価5万円の営繕から1000万円超のスケルトンリフォームまで様々に受注。築70年の古民家の改修も手掛けるなどして、前期は8000万円を売り上げた。
「漆喰や土壁などの昔ながらの家づくりをすることが、他社との差別化につながっています」と話すのは、植田俊司社長だ。同社は、全国で講演を行うなど著名な左官職人である父、植田俊彦氏を筆頭に、左官職人6人を雇用する。漆喰は天然の海藻や藁などといった原料を自社で配合するこだわりが売りだ。
さらに黒寒水の混合やウェーブ調、渦潮調など工夫を凝らした12種類のデザインも、講演や自社ウェブサイトなどを通じてアピールする。単価500万円ほどの左官工事を全国から月2、3件ほど受注している。
国産材利用でSDGs貢献、ウッドショック問題回避も
素材や模様など、漆喰のこだわりを自社HPでアピール

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