保険金を使ったリフォームトラブルが急増している。中には逮捕者される経営者も出てきた。【リポート/編集部 堀口泰生】
保険金申請に関するトラブルの例。高額な手数料を取ったり、不正な申請などが問題とされている。(日本損害保険協会チラシより)
日本損害保険協会(東京都千代田区)が運営する、東京都損害保険防犯対策協議会は、警視庁生活安全部保安課に対して、感謝状を贈呈した。理由は無資格で火災保険の請求代行をしたリフォーム会社社長らを警視庁が検挙したからだ。同協会は「損害保険事業の健全な運営に多大な貢献をした」として、その功績を称えた。
逮捕されたのは千葉県船橋市のリフォーム会社社長ら3名。2019年1月、マンションの雨除けが台風で破損したと偽って、保険金を保険会社に請求したことだ。2021年11月15日に約320万円詐取したとして逮捕された。
不正請求という詐欺行為でも立件されたが、弁護士資格を持っていないのにも関わらず施主に代わって保険金の申請代行を報酬付きでしたことでも立件された。社長らは複数の保険会社に対して、無資格で嘘の請求を約70件も行っていたとされる。請求額は合計で約2億円分にもなる。

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