性能向上改修普及へ
マンションリフォームを専門に手掛けるライフデザイン(東京都千代田区)はこのたび、同社が推進するスケルトンリフォームシステム「リノマンションGD」を同業者にライセンス提供していくことを検討している。
性能を高めるスケルトンリフォームを推進していく
「リノマンションGD」は、国土交通省の長期優良住宅先導的モデル事業や住宅・建築物省CO2先導事業に採択されているほか、グッドデザイン賞も受賞するなど、先進的なマンションスケルトンリフォームとして評価されている。
改修内容の特徴は、住宅の性能向上と自由設計。性能向上リフォームについては、一度、間仕切りなど既存部位を解体して、スケルトン状態にしてから、既存躯体の劣化を第三者チェックし、インフラ設備配管はメンテンス性の高いものへと更新。さらに断熱材を施工し、温熱、遮音性能を高める。
内装は施主のライフスタイルや好みに合わせて、デザインや部屋数を調整できるフリープラン。その他、住宅履歴もデータベース管理する。
同システムによるリフォームの直近月の1件受注単価は、1140万〜1790万円と高額なものが多い。
同社では今回、埼玉県、千葉県、神奈川県にそれぞれ2社ずつ、マンションの性能向上リフォームの普及に協力したいという希望を持つリフォーム会社を募集し、ノウハウなどを提供する。
「東京は既に築年数の古いマンションが増えていますが、埼玉などの3県は今後急増してきます。高まるマンションリフォームニーズに対して、ストックの価値を高めて社会資産となる性能向上リフォームを普及させるため今回、同じ使命感を持った会社を募りたいと考えました」(小林稔社長)
同社長によれば、2017年の埼玉県内にある築30年を超えるマンションストック数は2008年度対比で22倍になるという。

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