水回りや外壁リフォームで年間6000万円売り上げるトータルプランニングリフォーム(大阪府八尾市)では、ガーデニングをはじめとする庭提案を開始。昨年は、庭関連で合計15件の受注につながった。
「うちでは、女性スタッフがガーデニングや剪定の資格をとって、剪定とガーデニングの提案、施工まで一貫して行っています。八尾は価格勝負も激しく、他がやっていないことをやらなあきません」。日浦敏子社長は実施理由をこのように語る。
同社が、庭づくりの提案や施工を始めたのは3年ほど前。きっかけは、別荘で芝生を敷いてほしいとの依頼だった。工事に出向いた日浦社長と女性スタッフは、現場での施工とともにガーデニングも提案。芝生に枕木を敷き、夜には照明で光るようにと300円均一ショップで器具を購入。雑草を抜き多肉植物を植えて仕上げると「庭が見違えるようになった」と感謝されたと日浦社長は話す。
他がやらないことで差別化を
ノウハウは協力企業である造園業者と、本やネットで習得。若いスタッフと共有しながら提案を開始した。
価格はシルバー人材センターの単価を参考に設定。剪定は木の大きさに応じて3300円から、草むしりは平米単位で請け負う。
それぞれの施工時にガーデニングによる庭づくりを追加提案する形で、徐々に依頼を増やしていった。
提案は約3000件あるOB客が対象。毎月エリアを決めて行うDM送付、アポインターによるアポ取得、顧客訪問スタッフの訪問時に行う。
「石を敷いてこんな風にしたらきれいですよ、今はこんなガーデニングが流行っていますよと、カタログや写真で実例を見せながら提案しています」(日浦社長)
単価は20万~25万円ほどと高くはないが、顧客から「庭を見るのが好きになった」などの声がきかれ、満足度は高い。
昨年だけでも、同社が剪定を行った15件のうち5件でガーデニングも依頼された。今後も、庭提案を積極的にPRしていく予定だ。
日浦敏子社長

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