元旦ビューティ工業(神奈川県藤沢市、舩木元旦会長、加藤誠悟社長)では、リフォーム専用屋根工法「断熱ビューティルーフ3型」を開発した。
同工法は、同社オリジナルの「バッキング工法」が用いられている。バッキング工法は旭川大雪アリーナなど、過去同社で施工を請け負った大型施設の屋根にもともと使われていた技術だった。屋根を上から下に施工していくもので、下地を足場にして上を向いた自然な姿勢で施工ができる。このため作業者の安全性向上と身体への負担軽減につながる。
同社オリジナルの「バッキング工法」
また、施工後の屋根の上を踏み歩くこともなく、葺いたばかりの屋根を痛めない。上から施工するため、施工中に雨に見舞われても、施工済と未施工の境目から雨水が浸入することもなく、内部の腐食を防ぐことができる。
これまで住宅屋根リフォームにおいては、屋根を下から上に葺くフォワード工法が一般的で、施工者の安全性、施工効率、施工途中の雨仕舞に課題があった。化粧スレートや瓦など勾配のきつい屋根も多く存在するうえ、屋根の上は滑りやすく、作業者が歩くこと自体が困難だった。
同商品は4.5寸以上の急勾配屋根でも対応できるように開発したもの。大掛かりな足場設置を省力化し、足場は施工が終わった場所から撤去できるため、足場費用削減、屋根工期の短縮につながる。
さらに、従来の足場を組まなくても屋根の作業が可能な「スムースライド77(旧名:屋根 作業安全装置)」とバッキング工法を組み合わせれば、さらに工期の短縮化を図れることから、コストも軽減される。「バッキング工法」の住宅屋根での活用は今回が初。同社では「断熱ビューティルーフ3型」を切り札に今年度、住宅分野の売上拡大(今期売上25億円)を目指す。
舩木元旦会長
加藤誠悟社長

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