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真壁の歴史的街並みを未来に残す

真壁の歴史的街並みを未来に残す

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 平成22年に全国で87番目、関東では4番目に重要伝統的建造物保存地区となった茨城県桜川市真壁町。戦国期の真壁城跡の西側に広がる街並みは400年も前に街割りが行われ、在郷町として栄え、今でも歴史的建造物が多く残されている。江戸時代末期に導入された見世蔵をはじめ土蔵や木造の町屋、多くの門や築地塀(ついじべい)など、古い建物が約150軒ある。

 しかし、一昨年の東日本大震災でこうしたほとんどの伝統的建造物が大きな被害を受けてしまった。現在は少しずつ修復が進み、かつての姿を取り戻しつつある。

 こんな真壁の街並みの素晴らしさにいち早く着目し、町の内外の人たちに再発見してもらいたいと20年も前から活動を続けているのが、真壁を愛する住民の有志約20名で構成される「ディスカバーまかべ」。その発起人で、現在副会長を務めるのが、真壁町で内装リフォームを中心に新築や古民家再生も手掛けるティックの添野俊男社長だ。

昨年末に改装された旧真壁郵便局とティックの添野俊男社長

昨年末に改装された旧真壁郵便局とティック(茨城県桜川市)の添野俊男社長。ティックの事務所も被災したが、改装して新しくショールームを設けた。

 「これまで街並みマップやかわら版の作成のほかに、地元小学生による街並み絵画展や蔵を利用したコンサートなどさまざまなイベントを開催してきました。今年は発足20周年記念事業として、NPO全国街並み保存連盟との共催で『つなぐ~人~歴史~街並み~これからの町並みを考える集い』を2月に開催し、成功を修めました。また同じく2月には東京テレビの『アド街ック天国』にも取り上げられ、真壁の活性化に手応えを感じているところです。今後も真壁の郷土史研究と街並み保存にまい進していきます!」(添野社長)。

この記事の関連キーワード : イベント ティック 修復 東日本大震災 重要伝統的建造物

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