温度、湿度の変化が少なく、エネルギーコストを最適化する住まいを目指し完成した「Smart2030零和の家」。住まいを体感できる上越中央展示場には、東京から2時間以上かかるにもかかわらず、これまで230社ほどの工務店、リフォーム会社が訪れている。空間環境にこだわった上、エネルギーの自給自足を基本とした住宅とはどんなものなのか。その内実をレポートする。
「Smart2030零和の家」の外観
「正圧」で空気環境を快適に
上越市の海岸沿いに展示場
新潟県上越市。港町で知られる直江津駅から車で10分ほどの海岸沿いにエスイーエー(新潟県上越市)が手掛けた上越中央展示場が存在する。8月に外気温が30度を超す中で、中に入るとどの居室も室温は23度前後に保たれている。湿度は60%前後。2階にあるエアコン1つでこの快適環境を作り出している。
Smart2030零和の家は室温が23度前後、湿度が60%前後に保たれている
同社の加藤善一社長は「正圧がこの室内環境を作り出しているのです」と話す。
正圧とは、室内の空気の圧力が室外より高い状態を保っている状態。簡単に言うと室内を空気でいっぱいにすることだ。気圧や温度の変化等で体調不良となる気象病にも効果があると加藤社長は自信を見せる。
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