ナサホームグループ(大阪府大阪市)が水まわり専門店舗「みずらぼ」の出店攻勢をかけている。「みずらぼ」とは2011年7月からナサホームグループが展開する別ブランド店舗。これまでの2年間で4店舗を展開し、今夏にはさらに最低、2店舗の新店をオープンさせる。来期も4、5店舗の出店を予定しており、大阪と兵庫県の主要なエリアをほぼ網羅する構想だ。
今夏オープンするのは7月末の大阪府豊中市と8月末の兵庫県西宮市の店舗。さらに、物件の契約時期に左右されるが9月末にも新規出店の計画があり、既存店と合わせ年内に最大7店舗体制となる。
「みずらぼ」は高額リフォームをターゲットにしていたナサホームとは異なり、キッチン、バス、トイレといった水まわり商品を低価格で販売する店舗として開設した。当初は出店コスト1000万円で月商1000万円、初年度黒字化を目指しスタートを切ったが、約2年が経過し予想を超える売り上げ、出店効果が表れている。
「店舗によっては年間売り上げが2億円を超える数字を出しています。前期はみずらぼ単体で3億円の売上高でしたが、今期は計画値の6億5000万円を上回る見込みです。社員の成長スピードが早いことが大きいです」(江川貴志社長)
この「みずらぼ」出店の第一目的は人材の育成。ナサホームでは、どうしても大型案件を主体に取り扱う関係上、1人の営業マンが担当する案件数に限りがあった。毎日のように提案からクロージングを行う「みずらぼ」で早期に人材を育て、その人材により本体のナサホームの出店スピードを上げることが狙いだ。
「ナサホームで3年経験を積んでも月300万〜400万円の売り上げだった営業マンが、みずらぼ勤務2カ月目で月700万円の売り上げになりました。ここでは3カ月から1年で1人前になることができます」(江川社長)
引き合いに対する契約率は競争が激しい分野でありながら50%を突破。江川社長は単体工事でありながら、お客さんに丁寧に接するナサホームの精神が受け継がれていることが大きいのでは、と話す。
「今後の出店候補は、兵庫県では神戸市東灘区や西宮市、大阪府でいうと吹田市や枚方市です。ここに出すと、両府県で残っているのは大阪の南側だけです」(同社長)
今期のグループ売り上げは前年度比29%以上のアップとなる36~37億円の見込み。

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