大分県で9億4000万円を売り上げるリフォーム店、榮建リフォーム・システムの大型改修受注が好調だ。昨年12月より800万円を超える引き合い数が増加した上、成約率が10〜20ポイント向上した。その結果、6月末の決算は売り上げ計画の10億円を上回り、前年度比130%となる11億円(新築売り上げが約3億5000万円)ほどとなる見込みだ。
石田正人社長は大型案件の増化理由を次のように話す。
「アベノミクスで急に所得が上がっているわけではないので、もともとリノベーションを計画しているお客様が消費増税などを意識し、前倒ししているように感じます」
6月8、9日の土日には、月末の決算を前に「総力大決算 大感謝祭」を大分市下郡の自社ショームームで開催。来場数こそ110組と、同ショールームのオープンイベントの集客数には届かなかったが、大型案件の引き合い数は倍増。1億1000万円の受注見込みを獲得した。
また、同社の売り上げが好調の理由として、成約率のアップがある。従来50%ほどであった、大型案件の契約率が現在は60〜70%に改善した。
「大型の契約率の高まりは建築士や元大工など10年近い営業が専門に案件を担当している点にあります。また、今年2月に見積もりやCG作成ソフトを入れたことで、お客様への対応スピードが速まったことも影響しています」(石田社長)
このソフトの導入で従来4、5日かかっていた800万円以上の工事見積もり作成が約半分の2日ほどに短縮された。顧客への対応が迅速になった上、仕事の効率化にも結びついている。
「営業の帰宅時間が3時間ほど早くなりました。今後はよりグレードの高いソフトも導入し、効率化を進める予定です」(同社長)

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