フレッシュハウス(神奈川県平塚市)が昨年に引き続き出店による営業エリア拡大を続ける。今期中に愛知県や千葉県などに5、6店の新店をオープンし、最大30店舗となる見通し。売上げは前年度比20%増となる66億円を目指す。
同社は前年度に、初上陸の愛知や山梨を含む5店の新店を開設。営業エリアを積極的に拡大してきた。特に愛知県は2012年9月に1号店の天白ショールームをオープン後、2013年の2月に一宮、4月に岡崎と既に県内3店舗体制となった。今年も引き続き出店を続け、今年度中に2店舗を追加する方針だ。また、所沢や大宮など埼玉エリアの店舗も充実してきたことから、千葉県への進出も視野に入れている。
今後定期的な新店開設を行うに当たり、人材採用も強化する。現在の社員数は225名(2013年6月現在)であるが、今期中に60名ほど増加を目指す。加えて、人材の教育とケアも同時並行で行い、人材力強化と離職率の低下を図る。
離職率低下に関しては、今期から男性と女性、それぞれ1名の人事担当者が各拠点に出向き、社員の悩みを聞く取り組みを開始した。人事担当者は元営業社員で、様子がおかしい社員をヒアリングする。主に新卒担当者と社歴が浅い中途採用者が対象で、これにより入社3カ月以内の離職者が低下。今後は、定着した社員の質を高め、価格勝負にならない方向に導く。
「以前調査会社で失注理由を調べたところ、社員は価格といっていましたが、実際は6割が価格ではありませんでした。商売の基本は1円でも高くし、でもお客さんに喜んでもらうことです。社員を通じて、お客様に良い会社と思ってもらう。それが重要です」(佐野士朗社長)

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