神奈川県の中堅ビルダー、タツミプランニング(神奈川県横浜市)が大学生を対象とした、就労体験型学生派遣「ワークプレイスメント」の受け入れを開始した。
今年は2名の在学中の学生を採用。学生が建築業界への理解を深め、就業感や就労意識を高めてもらうことが狙いだ。
「ワークプレイスメント」とは企業が在学中の学生を一定期間有償で受け入れ、さまざまな分野で就労を体験する場を提供する取り組み。インターンシップと異なり、学生が報酬を得られる点、通常のアルバイトでは経験できないような実践的かつ、具体的な業務にも携われることができる点が特徴だ。これにより、職業選択における学生と企業とのミスマッチを少なくする利点もある。
現場での体験から資料の準備まで
同社では、この「ワークプレイスメント」で、東海大学文学部と、東京理科大学に在籍する学生2名を採用した。注文住宅の営業部に所属し、物件の引き渡しなどにも同行したり、工事部に配属し、現場状況の確認などを実施。当初は10月までの採用期間だったが、2名の希望で採用期間を延長することになった。
同社では、将来的に新卒採用を行う上で、「若い世代の働く状況の確認もできました。思っていたよりも優秀で驚きました」(同社担当者)と話す。今後も、この取り組みは継続して行っていく方針だ。同社は新築住宅を中心に事業展開し、前期の売上は68億3000万円となる。

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