無印良品ブランドを展開する良品計画(東京都豊島区)がプロデュースしたリノベーション団地が東京都板橋区・高島平に完成した。首都圏での第1号物件となる。対象はUR都市機構が管理する築40年の団地。総戸数8000戸を超えるUR最大級団地で、そのうち15戸を再生した。
UR団地を無印良品らしくリノベーション
リフォームされた部屋には、古い柱、鴨居など、"古い団地の記憶"が宿る部分が所々残されている点が特徴。キッチンはオリジナルで、対面型やテーブル一体型など、暮らし方に合わせてレイアウト変更できる。またダンボール間仕切りにより、部屋の間取り変更も可能。床には麻畳という建材を使い、椅子でも床でも過ごせるようにした。
良品計画グループのムジ・ネットの田鎖郁夫専務は「古いものを隠すのではなく、味のあるものを生かした。住まい手のセンスに合わせて暮らしを編集できる、素地になるものを提案していきたい」と話す。
対象団地は居住者の高齢化が進行。URでは若い世代の入居を促進したいと考え、若者から支持を得る「無印良品」とコラボした。協業はUR西日本支社で実施済み。平均応募倍率は5倍を超える人気物件に生まれ変わった。この成功事例を元に、今回の首都圏での展開に至った。

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