いつでも、どこからでも、気軽にネットでリフォーム依頼ができる―――。関西発のITベンチャー、セカイエ(大阪府大阪市)が開発したリフォームサイト「リノコ」が話題だ。ネット経由でのリフォーム問い合わせは月間約900件。IT技術を活用し、新たなリフォーム需要を開拓する同社のビジネスモデルを取材した。
4000種から選択
「ここ半年で月間の受注数が2倍に伸びてきています。今期の売上高は10億円に届きそう」。こう話すのは高間舘紘平(たかまだて・こうへい)社長。「リノコ」は、ネット経由でリフォームの依頼ができるウェブサービス。2012年に開設した。
ユーザーがリフォームをしようと思ったときに不安なことを、ITによって解決したことが評価され、年々依頼数が増えている。最近は月間約900件の問い合わせがあり、そのうち約200件が受注につながっている。
今現在もさらに問い合わせが増えており、月間300~400件の受注が早々に達成できる見込み。前期の売上高は2億5000万円ほどだったが、今期は10億円ペースで進捗している。
取り扱いリフォームメニューはクロス、床、キッチン、バス、トイレなど。クロスの張り替えが主力。リリカラ、サンゲツ、東リといった大手メーカーの商品をほぼそろえ、4000種から選べる。それぞれネット上で色や柄、質感もわかる。
≪主なリフォームメニュー≫
- クロスの張替え
- 床の張替え
- キッチン交換
- ユニットバス交換
- トイレの交換
- 洗面台の交換
- 建具のリフォーム
- ハウスクリーニング
クロスはネットで柄や質感がわかるようになっており、価格はすべて込みの表示
50~60歳代がメーンの利用者。割合は東京が26%、次いで大阪、神奈川が8%。首都圏で5割を超える。平均単価は約25万円。サイトの特徴は3つある。それは「総額表示」「気軽さ」「全国ネット」だ。

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