全国124拠点を展開するナカヤマ(埼玉県上尾市)は、今期売上高360億円を目標に掲げる。2013年年商は300億円強、今期は前年比120%で計画している(子会社との決算連結化のため決算月を7月から12月に変更)。
業績拡大の施策は、客単価の向上、新商品の投入、新規出店の3つ。
1つ目の客単価の向上は、提案を強化し、1つの案件から複数箇所の工事を一括受注することで実現する。これまではキッチン、バスといった単独工事が多く、客単価は約60万円だった。これを水まわり3点セット49万8000円の提案などで100万円に拡大する。
「低価格セットは集客のフック。多くの場合、その後、個々の商品のグレードが上がる傾向にある」と西野純一取締役。
同社は、商品の8割が自社製品のため、これまで複数の一括納品が難しかった。そこで、昨年8月、福岡県福岡市に、全国では5拠点目となる物流センターを開設し、物流を整備した。結果、全国どの地域でも最短中1日の納期で複数の商品一括で提供できるようになった。
2つ目の新商品の投入は、昨年6月から同社が進めてきた。4月以降も防汚性能の高い樹脂トイレや水に強く手垢の付きにくいステンレス製の洗面化粧台も投入する計画。多くはこれまでの商品よりも低価格のものを用意しており、同社は低価格商品の投入で、より複数商品の同時購入率が高まるのを期待している。
3つ目の新規出店はすでに計画が進んでおり、4月の神奈川県藤沢市、5月の千葉県市原市と福岡県久留米市など、6月までに5店舗の出店が決まっている。店舗は150坪以上を目安とし、月商3000万円を目指す。

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