キタセツ(東京都品川区)は断熱改修に本腰を入れ始めた。
現在同社では、月間150件のリフォーム施工をしているが、近年断熱改修を伴う工事が増え、内窓取り付けで月10件弱、大掛かりな断熱改修の案件も増えてきた。その結果、平均単価は以前の30万円前後から、40~50万円に増え、さらに「500万円以上の大型リフォームも月2~3件受注できるようになってきました」(北川拓社長)
同社は1995年よりリフォームを本格スタート。2005年からはスタジオを開設し水回りの提案を中心に行ってきたが、地域顧客の高齢化や生活向上を求めるニーズに応えて、「住み心地」「快適性」を高める提案を強化している。断熱改修への取り組みはそうした考えに基づくものだ。
昨年には、自社のショールームも、1階は道路に面した窓を日本板硝子の「スペーシア」に張り替え、また2階以上のオフィススペースにもYKKAPの内窓「プラマード」を全面導入した。
さらに昨年9月からは、福岡県の企業、石の癒が開発した光冷暖システムを取り入れ、自社ショールームを断熱改修の体感スペースに変えた。体感会も行い、1回3~5組ながら積極的に開催している。
「最近施工させていただいた事例は、築12年経った戸建て住宅で、2階が暑くていられないという施主さんからの要望に応え、軒下吸気と棟換気を取り付けた上、小屋裏にセルロース断熱を行いました。キッチンのリフォームだけでは160万円ですが、天井断熱、窓まわり工事を含めて350万円の施工例になりました」(同社長)
同社では今後もこうした断熱の付加価値提案で、前期の売上高5億6000万円から7億円を見込んでいる。

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