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リブラン築30年の築古マンションを活用

リブラン 築30年の築古マンションを活用

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 マンションリノベーション専用ショールームが東京・巣鴨にオープンした。運営するのはマンション開発などを手掛けるリブラン(東京都板橋区)。築30年のマンションを1室丸ごとリノベ。〝快適性〞をPRするための工夫が満載だ。

築古マンションをモデルルームに
築古マンションをモデルルームに

モデルルーム用に買い取り

 「私たちのリノベーション『エコミックススタイル』は、なにより『快適さ』を重視しています」。こう話すのはリノベーション事業部の出蔵善彦チーフ。同社では7月からリノベ事業を開始。商品の特徴は、間取りや設備・建材を丸ごと一新して、築古マンションの快適性を大幅に高める点だ。

 このショールームでは商品のプランが具体化されている。特徴は3点。(1)通風の良い間取り、(2)窓の断熱化、(3)自然素材の内装。

(1)通風のよい間取り

 「快適性を考える上で、通風の良さが欠かせない」(出蔵チーフ)。モデルルームでは、玄関から窓へと、風が自然と抜けて行く道を2つ作っている。特にユニークな工夫が「玄関の土間スペースの拡大」と「ウィンドウスルークロゼット」。

通風良い間取りに一新
通風良い間取りに一新

 マンションの自然通風を確保する際に難しいのが、通行人に部屋の中を見られたくないので玄関側の窓を開けたくないという居住者の心理。そこで、同社では玄関側の窓を開けても、すぐにプライベートルームが見られないように、土間スペースを設けた。

玄関に土間を設けた
玄関に土間を設けた

 「ここは玄関の土間部分を延長した領域なので窓を開けっ放しにしていてもプライバシーをのぞかれない」(出蔵チーフ)。また、風の通りを遮らない収納「ウィンドウスルークロゼット」も設置している。

(2)窓の断熱化

 窓については既存のものに内窓を付けて2重化している。さらに空気の層を作るハニカム(蜂の巣)構造を持つハニカムサーモスクリーンも設置。夏場の熱気と冬場の冷気を遮る効果がある。

2重窓とサーモスクリーン
2重窓とサーモスクリーン

(3)自然素材の内装

 内装材は自然素材を使う。モデルルームの床材はヒノキの無垢材を使用する。「床は一番肌が触れるところなので快適で気持ちがいいと感じられるものがいい。特にヒノキは暖かく、冬場に良い」(出蔵チーフ)。壁材は珪藻土や竹炭ケナフクロスなどを使っている。

マンションにヒノキ床を
マンションにヒノキ床を

活用法

 マンションは築30年で、約70平米。同社では一室このマンションを買い取り、モデルルームとしている。なお「エコミックススタイル」は1平米13.5万円(70平米の場合)。問い合わせがあったユーザーには来場を促し、実際に築古マンションがリノベーションでどれだけ快適になるか体感してもらっている。

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