「部下を100%信用する」――― 自社復活のターニングポイントについてプレゼンしたさくら(大阪府交野市)が2月4日の「セカブリグランプリ2015」の大賞に輝いた。

グランプリに輝いたさくらの面々(吉村社長は前列右から2人目)
セカブリグランプリとは、リフォーム会社CONY JAPAN(大阪府大阪市)でコンサルを行うソリューション事業部が開催した企業の事例発表イベント。社長、幹部、社員が一丸となって自社の低迷期を乗り越え、組織経営を強固にした事例を発表する。全国12社が予選に参加し、勝ち抜いた3社が、社内改革の転機と組織作りについてプレゼンした。
グランプリに選ばれたさくらは、地域の電器店として1964年創業。吉村健二社長が入社した10年前からリフォーム事業に進出、業績を拡大させてきたが、2年前にリフォームスタッフ17人中10人が退職。「暗黒期」(同社長)を経験した。
復活の転機は、吉村社長が2人の幹部からぶつけられた言葉。1つ目はリフォーム事業部川口盛司営業部長の「今の社長が嫌いです。でも苦しいのは知っています」もう一つは電気事業部坂東真之介本部長の「社長は電気事業をどうしたいんですか」
吉村社長は、自分一人で悩みを抱え込み部下を信じていなかったこと、電気事業を坂東本部長任せにして、社長として責任を持とうとしなかったことを痛感。「幹部を信頼し、経営者も信頼される」と考えを改めた。
以後、部下を100%信用することで会社の未来を考えることができるようになったという。
現在同社は電気、リフォーム、不動産の3つの事業を展開。今後は介護や看護にも挑戦する。
「スタッフ、お客様の家族の絆が深まる、思いをつなげる、を理念に地域のプラットホームになる企業を目指す。目標は10億円企業です」(吉村社長)

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