リフォームやリペアの業者の間で、クレジットカード決済サービスの導入が広がりつつある。事前審査や高額な決済端末の購入を必要としないサービスが続々と登場しており、導入のハードルが下がっているためだ。
審査・初期費用不要サービス続々
カード決済が可能になったことで、業務の効率化や追加工事の受注に成功したのが水まわりの駆けつけ修理サービスで13億円売り上げるアンセイ(東京都世田谷区)。
首都圏と名古屋、大阪に拠点を持つ同社が、クレジットカード決済サービスの導入を開始したのは今年1月。事前審査不要でスマートフォンやタブレットを決済端末として利用できるサービス「Square」の存在を知り、導入を決めた。
同社では職人を自社で雇用し、トラブルや修理の問い合わせを受けるとその職人が現場に向かい、現場調査・施工・集金までほとんど1人で行っている。一条康剛常務は、「現金支払いと違い、カード決済であれば職人が現金を会社に戻って入金する必要がないので、業務効率が上がった」と話す。売上情報はウェブ上で確認できるため、売上管理の手間も少なくなった。
カード決済に対応していることで、追加工事の件数も増えているという。手元に現金がなくても、カードで支払えるなら、気になっているほかの箇所にも手を入れたいと考えるユーザーが多いためだ。
「今後は修理だけでなく、設備交換などの単価の高い工事の受注を増やしていきたい。サービス導入後、設備交換ではカード決済の割合が3割になっており、クレジットに対応しているとPRすれば設備交換はより増えるのでないかと考えています」(一条常務)
代表的なクレジットカード決済サービス
●Square ●PayPal ●Cloud Payment
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