リフォーム売上高約5億円のユウワ(新潟県新潟市)は、リフォーム事業の安定化へ向け2つの取り組みを強化する。それが、有料メンテナンスサービス会員の増加と不動産売買仲介の開始。今井直人社長は、「2035年までに有料会員1万世帯を達成し、中古不動産売買仲介とリノベーションを開始して、地域に根差したリフォーム会社を目指す」と語る。
有料メンテ会員、10年後に1万世帯へ
不動産売買仲介も開始
142種類の工事
同社は2001年に創業し、新潟市内を中心に年間1200件のリフォームを手掛ける。前期リフォーム売上高は約5億円で、ここ数年売上高を維持している。売上高の構成比は、間取り変更を伴うリノベーション事業が2億円、外装リフォームが1億5000万円、水回りリフォームが1億円、メンテナンス事業部が行う小工事が5000万円だ。
同社の大きな特徴は、会員制の有料メンテナンスサービス「絆倶楽部」だ。これは2010年から本格導入し、現在、約1000人が登録している。会員は月1870円(税込み)を払い、この金額は全額ポイントとして還元され、無期限で保管可能。同社にメンテナンスを依頼した場合、このポイントから支払い、相場の半額以下の工賃で施工する仕組みだ。全142種類の工事に対応し、主な問い合わせ内容は換気扇や網戸の交換、給湯器やエアコンの故障対応など。現在、月130〜150件の問い合わせがあり、週30〜40件のペースで現場対応する。メンテナンス事業部として年間約1050件受注し、平均単価は4〜5万円だ。
LINE公式アカウントでの問い合わせが多く、1050件のうち300件はLINE上で契約が完結する。専用のマニュアルもあり、パート社員でも対応できるなど効率化も進んでいる。また、日帰り対応できる案件が多い。そのため粗利率は50%台と高い利益率を維持している。

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