有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

1000冊入る書庫をつくって蔵書を1か所に集約【TDYリモデルスマイル作品コンテスト2024】

1000冊入る書庫をつくって蔵書を1か所に集約【TDYリモデルスマイル作品コンテスト2024】

このエントリーをはてなブックマークに追加

「TDYリモデルスマイル作品コンテスト2024」の、憧れの暮らしをかなえるリモデル部門で最優秀賞となったのが、マエダハウジング(広島県広島市)の事例「待ち合わせは図書館で」である。約1000冊入る書庫をつくって蔵書を1カ所に集約させ、他のスペースはすっきりとつくり上げた事例である。

蔵書を一覧できる
図書館のような書庫

マエダハウジング 1000冊収納でき7割が埋まる書庫。「お施主様があと5年間は気兼ねなく本が買えるとのことでした(笑)」(柴下氏)1000冊収納でき7割が埋まる書庫。「お施主様があと5年間は気兼ねなく本が買えるとのことでした(笑)」(柴下氏)

同じマンションの別の部屋をマエダハウジングがリフォームしているのを見かけ、設備機器交換の問い合わせをしてきた50代の施主夫婦。現調すると、寝室には本棚が2つあるほか、タンスの中にも押入れの中にも、ぎっしりと本が詰め込まれていた。聞けば夫婦共に読書が趣味だという。一方で、本以外の持ち物は一般的な家よりも少なく、例えば2人分の洋服が1畳のクローゼットに収まるような、いわゆるミニマリストの夫婦でもあった。そこで、設計担当の柴下英美氏は、本の居場所をどうするかを軸にプランを作成することにした。

リビングの壁一面を使用した見せる本棚も提案したが、「地震で本が飛び出るのが心配ということで、最終的に独立した書庫をつくることになりました」(柴下氏)。書庫にしたのは、使用していなかった東側の洋室。扉のないオープンな書庫とLDKの間には1.5畳のウォークインクローゼットを設け、両者を緩やかにつなげた。

書庫には、床から天井まで背中合わせの本棚を中央に置き、壁の三面にも本棚を設けた。荷重を考え、一番下の段と棚の中間地点は固定棚、他はレールを用いた可動棚にし、フレキシブルに使えるようにしている。A6サイズの文庫本を置く梁下の壁面のみ、全て可動棚にした。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる