飼育小屋で漆喰の効果実証
自社の社屋で犬や17羽の鶏、そして馬まで飼育し、周辺地域の名スポットとなっているのがリフォーム・新築を行う工作室グリーン(神奈川県横浜市)だ。本社兼ショールームに訪れると犬のヒデヨシ君に鶏17羽、ポニーのリョウマ君が出迎えてくれる。
動物たちの飼育小屋の内壁には漆喰が塗られていて、動物特有の臭いがほとんどしない。漆喰の効果をショールーム訪問者に実証している。
2010年の夏から3ヶ月に1度イベントを行っており、イベントにやってきた来場者が動物たちの存在を初めて知り、リピーターになることが多くあるそうだ。
動物がきっかけでリピート来店者も
動物たちの存在が受注に結びついたエピソードもある。付近の保育園で不登校の園児がおり、その園児が日中動物たちを見に毎日通ってくるようになった。それを知った他の園児からも動物を見に行きたいとの声が上がり、毎週木曜日は見学に来ることに。その園児の中の1人が家族に話したことで、工作室グリーンが取り扱うペレットストーブの購入に繋がった。子どもの楽しげな様子を聞き、親達は同社への親しみを一気にわかせたようだ。
しかし動物達の世話は楽ではない。ポニーの食事には1日に1㎏の干草を必要とする。社員だけでは通常業務に追われ世話をすることが困難なため飼育専任のパートを雇い週に3度勤務してもらっている。休日も社長は会社におり、動物達の様子を見る。犬はブリーダーから、鶏は牧場から買い取った。
設立22年目。チラシによる集客は行わないというポリシーを持っている。そのためこのような口コミにつながる話題を作り集客に結びつけている。徐々に評判が広まり、来客は増えているそうだ。イベントなどで来場した子供達の誕生月にバースデーカードを送ったり、ショールームの壁に絵を描かせてあげるなどのサービスも行う。運が良い来店客に鶏が産んだ産みたての卵をプレゼントしていて、驚きながらも顧客は大喜びだ。

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