新潟県におけるリフォーム専業店でナンバーワンの売り上げを誇るのが頸城建工(新潟県上越市)だ。前期のリフォーム売上高は23億円。県内に7店舗展開する同社の業績を伸ばす秘訣は、徹底した生産性の効率化にある。
チーム制で営業を効率化
同社のすごさは、営業22人でリフォーム23億円を売り上げていることだ。
年間の工事件数は1995件。一人当たり年間で90件1億円超を売り上げていることになる。
営業マンを効率的に動かすために取り入れているのが、営業のチーム制だ。1案件について営業マン1人ではなく、コーディネーターと技術スタッフも付き、2~3人がチームで動いている。
打ち合わせの初期は2~3人で当たるものの、成約に近づくとコーディネーターや技術スタッフが対応することで、営業マンは次の案件に取り掛かることにしている。
プラン決めにおいてもチーム制が生きる。具体的には、打ち合わせがスピーディーになることだ。2~3人で打ち合わせすることにより、その場で改修のアイデアを出すことができ、リフォーム内容を決めて、成約を早めることもできるようになる。さらに、社内に持ち帰って議論する必要もなくなり、残業も少なくなるという。
「チーム制は人件費が2倍になり、一見すれば効率が悪いと思われがちですが、打ち合わせやプランニングの時間の削減ができ、1人でする半分以下の時間で成約をもらえると考えています」(福田孝則社長)
現在、コーディネーターは20人で営業マンとほぼ同数になっている。また、通常は1案件ごとにパートナーを代えているが、ペアごとに成約高、成約率などを分析しており、ベストなペア作りを常に模索している

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