≪テーマ: 「玄関に緑」から始める街再生≫
熱環境改善にも貢献
◆今週のゲストコラムニスト◆
チームネット 甲斐徹郎社長
「街の価値向上は、玄関のリフォームから始めることができる」。こう話すのは、街づくりや住まいのプロデュースを行う、チームネット(東京都世田谷区)の甲斐徹郎社長。個人宅をリフォームすることで、どのように街に効果を及ぼすのか、話を聞いた。
植物が熱を遮る
甲斐社長が推奨するのが、「玄関に植栽を配置し、庭をつくること」。この小規模なリフォームのメリットは、「家の温熱環境改善」、そして「不動産価値向上」の2つがある。
まず温熱環境改善について、玄関の植物が、パッシブデザイン。甲斐社長は、現代日本の暑い家の特徴として、「壁や屋根の表面温度が高まることで、その熱が室内に放射されること」を挙げる。
「私が手掛けた事例では、南に面したテラスが室内温度を上げる原因になっていました。外気温34度のときには、テラスの表面温度は55度に達しており、ここから放射された熱が室内を温めていました。そこでテラスにすだれを掛けて対処しましたが、植物を徹底的に生かすことで、より高い効果が得られます」

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