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「ともにつくる」が企業理念
お客さんと一緒にリフォーム工事をするという、一風変わったサービスで人気を集めているのが、つみき設計施工社(千葉県市川市)だ。「ともにつくる」を経営理念に掲げており、どんなリフォーム工事にも必ずお施主さんのDIYを取り入れるというのだ。なぜなのか、聞いた。
作る体験が価値
「住宅を家族の皆さんと一緒につくる、この『参加型リノベーション』が私たちの特徴です」。こう話すのは河野直社長。当たり前だが、リフォーム工事は職人に任せて、ユーザーは一切関わらないのが普通。だが同社ではお客さんと「ともにつくる」ことを売りにし、施主が工事に積極的に関わっているのだ。
実際にどのようなDIYが行われるのか。例えば千葉県松戸市の中古マンションリノベーションの場合では、30代前半のご夫婦と
2歳のお子さんがいる家族が工事に参加。実際施工に関わったのは、壁の漆喰塗り、無垢フローリング貼り、床への自然素材ワックスの塗布、タイルカーペット貼り、さらに収納部屋の棚まで作った。工事はご家族のお父さんなどにも来てもらい、お孫さんと一緒に3世代でDIY。「お客さんプラスアルファのメンバーで工事してもらうことも多いですよ」と河野社長。
ただし、DIYの品質にもこだわるのが同社ならでは。「プロの職人さんから必ず施工の方法を学んでもらうようにしています。自分たちだったら到達できない品質、DIYを超えたところを目指しています」(河野社長)。なおこのDIYサポート費は1日2万円だ。
しかしなぜこのような一手間かかるようなサービスを行っているのか。河野社長は「一緒に作るという体験、それが価値」と話す。例えばその価値の一つに「愛着」があるという。「自分の手を介してできたものは特別なものです」。さらに施工の体験を通じて、セルフメンテナンスの意識が芽生えることも価値だと指摘する。そして家族一緒で作ることで「強い絆」ができることも大きな魅力だという。

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