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リビセンエコハウス
180平米ある築約50年の空き家を、HEAT20G2レベルのエコハウスにリノベーションしたのが「リビセンエコハウス」だ。手がけたのは、古材や古道具を販売するリビルディングセンタージャパン(長野県諏訪市)。パッシブハウス・ジャパン(神奈川県鎌倉市)が主催する第4回「エコハウス・アワード2019」のリノベーション賞の受賞を果たした同物件について東野唯史社長に聞いた。
ナチュラルテイストのリビング。オリジナルのキッチンにも古材を活用している
古材生かしたナチュラルな内装
長野・諏訪市の田園風景の中にある、古材が特徴的な家がリビセンエコハウスだ。同物件は東野社長の自宅でもあり、奥さんとの2人暮らしに十分な生活な広さとして、約90平米で区切るゾーン断熱を行った。UA値は0.223 [W/m2K]、年間暖房負荷は42kW/m2KというHEAT20G2レベルを優に超えるエコハウスを実現している。
築約50年前の空き家
断熱仕様は、屋根に吹付け硬質ウレタンフォームA種1を240㎜、壁に吹込み用セルローズファイバー45Kを105㎜充填し、フェノールフォーム1種2号を50㎜付加断熱した。また、ゾーン断熱境界壁部分のみ、吹付け硬質ウレタンフォームA種1を施工。基礎にフェノールフォーム1種2号を60㎜、基礎立ち上がりに吹付け硬質ウレタンフォームA種1を100㎜で断熱した。窓はAPW430、ドアはイノベストD50を採用している。東野社長は「リサイクル系の断熱材なので、セルローズファイバーを使いたかった。性能を高めたい部位にはフェノールフォーム、熱橋が厳しい箇所はウレタンで断熱しています」と語る。
外壁は古材を生かした
内装は、木の温かみを感じられるナチュラルテイストだ。 南側に設けた大開口からは、太陽の光がいっぱいに降り注ぎ、四季折々の田園風景を楽しむことが出来る。床には古材を使用し、柱や梁は既存のものを活用。天井や壁は、解体した土壁の土を漆喰に混ぜて塗装しており、ここにも廃材を生かすアイデアが光る。
「古材が強調されすぎた空間にならないように心掛けました。僕らの世代の古材の使い方をここで見せられると良いな」と東野社長は話す。
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