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一次取得者層に抵抗感あり
「新築の相場が中古+リノベーションより安いので、なかなかリノベーションが浸透しません」。そう語るのは、茨城県を中心に新築やリノベーションを行うエイダイハウジング(水戸市)の山中泰之代表取締役CEOだ。
同社の売上高は9億円前後で、そのうちリフォーム・リノベーションは15%ほど。3年前は1億8000万円だったが、現在はそれよりも微減した形になる。
「中古マンション+リノベは年1、2件、戸建てに至っては年1件あるかないかです。中古物件を買うだけという方のほうが多いです」
なぜリノベ事業が伸び悩んでいるのか。山中代表取締役CEOによると、茨城県の価格帯に特徴があるという。「例えば新築だと、建売は土地50坪、建坪30坪くらいでも高くて2180万円、半年経つと1580万円になる。中古+リノベの場合、戸建てなら全部リノベーションすると1000万円以上はかかるので、物件と合わせると新築より高くなるのです。また、築浅だと離婚で手放した物件もあり、新婚で買う一次取得者層には抵抗感があります」
また、ショールームイベントでの集客も難しいと話す。「私どもの感覚では、1日で10組来ればいい方ですね。他の地域でやると1日80人、100人来ると聞きますので、断然違う」
その一方、店舗リノベの依頼が若い人からくるようになったという。「月1件ペースですが、美容院などで独立した若い人からの依頼が少しずつ増えています。ただ、予算が少ない人が多い。あらかじめデザインの要望を聞いておいて、逆算して建材などを決めるとすぐに納得していただくことが多いです」

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