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《リノベーション物語》ふるいちトキワ荘通り店、築約30年の物件をブックカフェに

《リノベーション物語》ふるいち トキワ荘通り店、築約30年の物件をブックカフェに

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リノベーション物語ロゴふるいち トキワ荘通り店

 東京・豊島区のトキワ荘通りに築約30年の物件の店舗部分をリノベーションしたブックカフェ「ふるいちトキワ荘通り店」がオープンした。4月以降に開業予定の「トキワ荘マンガミュージアム」に隣接しており、トキワ荘に関連した書籍や雑貨の販売などを行う。企画は不動産の売買・賃貸・仲介、空き家活用事業を展開するジェクトワン(東京都渋谷区)、運営は全国に「古本市場」などを展開するテイツー(岡山県岡山市)。「ただ単に昭和を伝える以上の施設にしたい」とジェクトワン地域コミュニティ事業部の石井萌奈氏は語る。

ジェクトワン 真っ白な外観が特徴Before:(上)築約30年の物件
Before:(下)店舗と公園がフェンスで遮られていた
After:真っ白な外観が特徴

瓦の採用でトキワ荘をイメージ

 真っ白な外観が特徴の同店舗では、トキワ荘にゆかりのある手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎など昭和を代表する漫画家の書籍やグッズなどを販売している。店内にずらりと並ぶ本棚には「ブッダ」や「ドラえもん」などの漫画がそろっており、カフェスペース「EDEN」でコーヒーなどを飲みながら読むことも可能だ。

ジェクトワン 昭和を代表する漫画家たちの作品が並ぶBefore:以前は時計修理店だった
After:昭和を代表する漫画家たちの作品が並ぶ

 リノベーションのポイントは、床の一部に墨モルタルを採用した点。「床は白い方が広く見えて良いのではという意見もありましたが、カフェのこぢんまりとした雰囲気を生かすためには、墨モルタルが良いというデザイナーの大プッシュを採用しました」と石井氏は話す。

 店舗の外のアプローチは、瓦を敷き詰めて砂利を敷いている。このデザインについて石井氏は、「トキワ荘は茶色の壁に屋根瓦のイメージなので、瓦を取り入れたかった」と説明する。リフォーム業者に余っている瓦を調達できないか相談し、今回のデザインを実現した。また、改修時に隣接する公園と物件の間にあった約3メートルのフェンスを撤去。公園側からスロープを作ることでフラットに出入りできるようになった。

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