映像美術制作会社がリノベーションに進出 強みはレトロからSF空間まで実現する技術力

映画やTVCMの美術制作を手がけるグレイ美術（東京都町田市）は昨年10月、店舗・住宅リノベーションサービス「美装建」を正式リリースした。年間1000本を超えるTVCMの美術制作で培ったデザイン性と表現力が強み。変わったデザインを求める顧客に特化し、平均単価1500万円を超える高単価案件を狙う。

映像美術制作会社、リノベに進出
レトロポップやSF空間も実現可

オフィス、趣味部屋、パーティールームを兼ねた空間。リビングにはＤＪブースも。映画の中の隠れ家のような落ち着いた雰囲気を再現

建築内装事業部「美装建」チーフプロデューサーの浜崎智公氏は「レトロポップやSF映画など時代を超越した空間も作れます。どうやったら作れるんだろうという世界を一般的な住宅に落とし込めるのが強みです」と語る。映像作品の背景美術・大道具制作で蓄積したデザイン力を生かし、R形状、三次曲面の壁なども顧客に合わせて積極的に提案する。