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玄関を開けたらBARカウンターが出迎えるユニークなリノべーションが実現した。TOTO(福岡県北九州市)、大建工業(大阪府大阪市)、YKK AP(東京都千代田区)の3社合同による「TDYリモデルスマイル作品コンテスト2021」で、全国最優秀賞に輝いたのが、Toivo(埼玉県さいたま市)だ。タイトルは、「Welcome Beer Bar!!毎日の晩酌が楽しくなる玄関から始まるLDK空間」。60平米に満たないマンションだったが、玄関前にリビングを設けた、アイデア溢れるリノベーションを手掛けた。
玄関前に断熱ドア設置
カフェバーを模したリビングが、玄関入ってすぐに見えるのが特徴
今回の事例は、千葉県内の60平米未満の中古マンション。角部屋で東の玄関側は緑豊かな敷地から自然光が入る一方、西のリビング側は駅前のネオンの光が入る、特殊な立地だった。リノベーションでは、約1900万円かけて空間全体を再構築。まず、玄関目の前にカフェバーを模したリビングを設けた。玄関土間を含めて大きなリビングとし、東側の緑溢れた公園を見ながら朝食やコーヒーを楽しめるように。家族団らんの場はもちろん、友人を招けば居酒屋のような場になる。
またビール好きの旦那さんのため、キッチン収納のテーブルにビールサーバーを設置可能にし、帰宅後すぐにビールが飲めるようにした。性能面では、玄関側の寒暖差解消のため、断熱ドアを設置。玄関ドアは共有部分なので改修できないが、玄関の前に新たに引き戸をつけ断熱性能を上げる。網戸のようにドア内でスライドできるので、冬は冷気を止め、夏は風を通す。
玄関ドア前に設けた断熱ドア(中心部分)。風通しをコントロールし、自宅を快適にする
さらに、間仕切りを極力減らした空間になっているのも特徴だ。その1つが、小下がりの造作ソファ。これはソファベッドにもなり、家族やゲストが寝られる。家族全員の部屋を作ることも考えたが、「リビングを心地よくしたい」という依頼から提案した。

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