- トップ
- > 中古住宅・リノベーション
- > 「リノベる。」提供店は150社に
中古住宅仲介とマンションリフォームをワンストップで提供するサービス「リノベる。」を提供する会社が4月で150社を超えた。同サービスは運営会社のリノベる(東京都渋谷区)が2010年に開始したもの。主に地場の不動産会社の加盟が多く、中古住宅購入者に対してリフォームも同時に提案できるパッケージサービスとして注目を集めている。
山下智弘社長は「今期はさらにサービス提供エリアを増やし、前年同期比約4倍のリフォーム売上高22億円を計画しています」と話す。
「リノベる。」の仕組みは主に不動産会社が中古マンションを購入しようと検討しているユーザーに、「カスタム型リノベーション」も合わせて提供するもの。これは、内装や水まわりなどをメニューの中から選んでいくだけで仕様や予算が決まるもので、フルオーダーのリフォームに比べて効率よく打ち合わせができる点が特徴。
中古住宅の購入費用とリフォーム費用を一括で組める住宅ローンも合わせて提供できる環境を整えていることも特徴の1つ。リフォームについては本部のリノベるが請負う。施工は各地域のリフォーム会社が担当。
同サービスに伴うリフォームの平均単価は800万円。エリア拡大により、月間の受注を23件ほどに伸ばし、年間では275件の受注を目指す。
サービスの提供エリアは東京、神奈川、埼玉、群馬、千葉、宮城、静岡、愛知、京都、大阪、神戸、岡山にあり、今月1日には九州初のショールームを福岡にもオープンした。地元の不動産会社・三好不動産(福岡県福岡市)との共同事業となる。また、年内中に北海道、広島などにもサービスエリア拡大を計画している。
また、今後はウェブサイトによる集客の強化も図る。リフォームされていない中古マンションを紹介するコンテンツ「宝石物件」の紹介点数を増やしたり、中古住宅は新築住宅に比べて資産価値の減少度合いが小さいといった経済的メリットについての情報を充実させたりする。
さらに、現在提供している「スタンダード仕様」「ブルースタジオ仕様」の2種のリフォームメニュー以外にも、有名美容師やスタイリストがコーディネートした新たなリフォームパッケージ商品も開発していく考え。
「東京だけでなく、地方でも中古住宅のリフォームは盛り上がりを見せてきています。将来的には全都道府県でサービスが提供できるようにしていきたい」(山下社長)。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)29面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
1654号(2025/06/23発行)36面
-
1653号(2025/06/16発行)13面