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老朽化が進んだ中小ビルを賃貸住宅として蘇らせる新たなプロジェクトがスタートした。企画したのは、賃貸住宅のリノベーション事業を手掛けるハプティック(東京都渋谷区)。第1弾として東京の東日本橋にある築24年のビルを、インテリアブランド「イデー」とコラボし、約6000万円の予算で再生させる。
新プロジェクトは、空室に悩む中小規模のオフィスビルを、賃貸住宅にすることで新たな付加価値を付けるもの。建て替えよりも低コスト、短工期で行える点が特徴だ。第1弾は7階建てのビルの空室部分である3〜7階を、1フロアにつき1戸の賃貸住宅にする。既に工事に着手し、7月末に完成する予定。
デザイン、設計は「イデー」が担当し、内装の改修に加え、家具や雑貨のコーディネートをプラスした。最も広い3階のコンセプトは「家具の家」。約40平米の広いリビングをボックスシェルフで区切り、分けられた範囲で利用用途を変えられる点が最大の特徴だ。
ボックスシェルフで室内を区切る(イメージ画像)
また、4階~7階は「気配を感じる家」がコンセプト。バスやトイレ以外の壁を天井まで伸ばさず、隙間を開けており、家族がどこにいるかを感じられる空間となっている。
床材にはハプティックが手掛けるリノベーションの特色である山栗の無垢材を利用。材料を一括で仕入れることで、コストを落とし、賃貸住宅においても無垢材の利用を可能にした。
家賃は部屋ごとで異なるが20万~25万円を想定。満室が続くと約5年で投資費用を回収することができる。
同社の今期(11月決算)売り上げ計画は7億円。来期より、ビルから賃貸住宅への提案を本格化し、年10棟の受注を目指す。

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