マンションデベロッパーのリビングライフ(東京都世田谷区)は、独身男性にターゲットを絞った、リノベーション済み中古物件仲介に注力している。同事業は他の中古仲介業者との差別化を図るため今年2月から開始されており、第2弾となる物件が9月から販売開始となる。
同事業は「Tokyo Consummatory(トーキョー・コンサマトリー)」というブランド名で展開しており、第1弾として「南馬込ハウス」を販売した。「世界にたったひとつの既成品」をコンセプトに、特に資金力ある30~40代の独身男性をターゲットとしている。
9月に販売を予定している第2弾「ライオンズマンション東寺尾」は、築年27年で、サイズは50平米。販売価格は1890万円。
同物件の最大の特長は、寝室と浴室の壁の一部がガラスウォールになっている点。シングルを対象としているためあえてプライバシーへの配慮を取り払い、部屋を広く感じられる開放的なデザインにした。
寝室と浴室の一部がガラスウォールに
施工費用は売り主が負担するが、ターゲットを絞ったリノベーションをすることで、買い主を見つけやすいという利点がある。第1弾の物件では、同条件の中古住宅より価格が割高だったにもかかわらず、募集直後に買い主が決まった。
「売り主との交渉、販促にかかる手間は、物件仲介と比べものになりません。しかし今後中古流通市場が拡大し、ニーズが多様化した時、このような売り主にも買い主にも喜ばれるサービスが必要になると考えています」(住宅流通事業部広告企画課香西盛輔氏)
同社では今後同ブランドを月1戸ほど販売していく方針だ。

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