物件の売り手側、買い手側の両方から中立的な立場で診断を―――アネストブレーントラスト(東京都新宿区)は第三者的視点の診断で年間2000件のインスペクションを実施している。同社は、建築士の有資格者49人と連携し、全国でサービスを提供している。
詳細報告書は部屋ごと、部位ごとに分けて報告し、異常箇所については補足欄で詳しく説明している。料金は別途8000円かかるが、診断した95%の案件で選択されている。
エンドユーザーの依頼が99%
同社の調査は現状、建売を中心とした新築の検査が6割強、既存住宅の検査が4割弱だが、近年は後者が増加傾向にあるという。現在、相談の問い合わせは1日10件程度。今期は5割が既存住宅の相談になっている。その99%は物件を買いたいエンドユーザーだ。
なぜ一般消費者がインスペクションを依頼するのか。それは住宅を購入するにあたって、建物に対して非常に不安を抱えているからだ。特に近年は建売でも中古住宅でも買う前に診断をしてほしいという依頼が増えているという。
では、年間2000件ものインスペクションの依頼が来るのはどうしてか。その理由は3つある。

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