塗装リフォームを専門に手掛けるシチケン(埼玉県さいたま市)は、高価格帯の高機能塗料の販売で実績を上げている。特に旭硝子グループのAGCコーテックが開発するフッ素樹脂塗料で、高い耐候性を持つとされる「ルミステージ」やTOTOが作る汚れが付きにくい特殊技術による光触媒塗料「ハイドロテクト」を中心に提案を行っている。
現在、塗装リフォームの受注数は月間15~20棟で、多くが高機能商品。光触媒・フッ素塗料となると、平均の受注単価は130万円~150万円となる。営業4名で年商2億円。それぞれメーカーの販売コンテストで販売実績を表彰されるなど、その営業力には定評がある。
特に最近ではフッ素塗料の提案に力を入れている。永森茂社長はこう話す。「24年前に旭硝子のフッ素樹脂塗料『ボンフロン』を使って自分で塗った物件を見に行ったのですが、これが変色もせず、チョーキングも無かった。艶引けもない。通常の塗料よりも高いがお客さんに勧めやすい。塗装リフォームで重要なのは、例えば塗ってから10年経たずに塗膜が剥がれてしまったり、劣化が出てきたりして『契約をする際にもっと長持ちすると嘘を言われた』とお客さんから言われない商品と品質の高い工事を提供することだと思っており、高い機能の商品を積極的に提案しています」
無駄なリフォームをしたくないという理由から、高機能な塗料への関心が少しずつ高まっていると永森社長は分析しており、今後も現場見学会、消費者向けセミナーなどを通じてピーアールを行っていく。

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