全国で介護サービスを展開し、年商は約332億円にも上るセントケア・ホールディング(森猛社長・東京都中央区)。介護リフォームにも積極的に取り組み、前期リフォーム売り上げは約11億円。受注は1万3790件もある。
受注件数は年1万3000件超
リフォームの過半数を占めるのは、手すりの取り付け。風呂やトイレに施工するケースが多い。全体の7割ほどが介護保険制度を適用したもの。
リフォーム受注の窓口は訪問介護を行うケアマネージャー。相談は月に居宅支援事業所のケアマネージャー約600人からある。
ケアマネはケアプランを作成する際、被介護者の住宅に改修の必要性について確認。必要な場合は同社リフォーム担当に連絡がいく仕組みだ。それを受けた担当が現調、プランニング、施工管理を一貫して行う。
同社の強みは、リフォームの拠点と専任の営業担当者の数。リフォーム営業の拠点は東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、兵庫、和歌山に合計21カ所ある。営業担当者は約50人。このような営業体制がある介護事業者は少ない。他社の場合は下請けの工事会社に任せてしまうのが一般的。
現在、特に力を入れているのは要介護者になってしまうことを予防する手段の周知活動。健康なうちにすべきことをセミナー等で伝えている。
内容は、手すりの設置などリフォームに関するものの他、転倒しにくい歩き方や健康を維持するための体操など。地域に住む高齢者を対象に、年間50回以上のセミナーを各地で開催。参加者は毎回10~20人ほど。
「今後の目標として『安全・安心』のためのリフォームだけではなく、趣味などを楽しめる『豊かな生活』を送るためのリフォーム提案も行っていきたい」(藤村貴宏課長)

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