「浸水被害を受けた住宅を改修する際は、必ず断熱材とアンカーボルトをチェックし、入れ替えや補強を行わなければなりません」と強調するのは、耐震研究会(東京都世田谷区)の保坂貴司代表理事だ。
「ML足固め補強工法」を用いた改修例
断熱材の状態を見なければならない一番の理由は、断熱材が汚水を吸収している可能性があるからだ。汚水に有害な化学物質が含まれている場合、将来的に住人に健康被害をもたらす危険性がある。同様の理由から、浸水部分はカットし、直接消毒を行う必要がある。
また、断熱材が水分を含んでしまうと、性能低下や他の部位を腐らせる原因にもなる。

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