【空き家リノベでひとり親向けシェアハウスへ (1)】全国ひとり親居住支援機構、中古戸建てリノベが一つの鍵に
特集:空き家活用
空き家リノベでひとり親向けシェアハウスへ
シングルマザーを、シェアハウスで救おうという動きが出ている。とりわけ注目されているのが、中古戸建ての空き家改装だ。なぜ、シングルマザー向けシェアハウスが必要で、中古戸建ての活用がいいのかをリポートする。今回、事業者2社を紹介。全国的にシングルマザー向けシェアハウスを普及させるべく奮闘する非営利活動法人と、実際に中古の空き家戸建てをリノベーションした会社だ。
既存活用で、改装が楽に
シングルマザーの世帯数は、年々増えている。2016年度の国勢調査によると、20歳までの子を持つひとり親世帯は全国約142万世帯で、母子家庭は123万2000世帯。ここ5年は横ばいだが、30年前から比較すると1.5倍に伸びている。しかも、そのうち7人に1人が生活保護受給者と、高貧困率も問題だ(厚労省データ)。
母子家庭、父子家庭では、所得格差が歴然。この差をシェアハウスで救おうとしている
そんな中、シングルマザー向けにシェアハウスの情報提供などを行う団体ができた。それが昨年設立した、特定非営利活動法人全国ひとり親居住支援機構(神奈川県横浜市)。代表理事は、一級建築士の秋山怜史氏だ。
ホームページ上で登録されたシングルマザー向けシェアハウスを、マザーポートという全国地図で示し、住まいの情報提供や運営ノウハウ、新規事業希望者のサポートを提供する。昨年末時点で、15のシェアハウスを運営する事業者が登録中。
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