シニアコム(東京都港区)が行った、50代以上を対象とする消費意識調査の結果、増税前に駆け込み消費をする人は全体の2割弱に留まるものの、今後5年以内に大きな買い物を見込んでいる人は4割近いことが分かった。
同調査は10月初旬に、50歳以上の男女902人を対象として行ったもの。高額な買い物やローンを組んで買うものを「大きな買い物」と定義し、消費税率が引き上げられる2014年4月までに「大きな買い物」をする意向を聴取したところ、「する」と答えたのは50代で17.4%、60代で18.7%、70代以上で15.3%であった。
なお、理由としては「すでに必要なものは揃っている(51%)」、「以前よりも収入が減ったので出費を抑えたい(50%)」、「とくに欲しい商品やサービスがない(40%)」が上位3つを占めている。ところが、今後5年ほどの間に「大きな買い物」をする見込みがあるかを聞いたところ、37.3%が「見込んでいる」と答えた。
買い物の内訳としては、家のリフォーム、太陽光発電の新設、中古マンションなどの不動産や、自動車、旅行といった商材の購入意向が高い。また、こうした買い物ニーズは、「購入した商品が古くなる/買い替えの時期が来る」といった商品のライフサイクルや、定年退職、子供の独立、家族の介護といったライフステージの変化がスイッチとなっているケースがあった。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)19面
-
1654号(2025/06/23発行)17面
-
2025/06/20掲載
-
1653号(2025/06/16発行)3面
-
1653号(2025/06/16発行)3面