戸建て住宅の分譲事業などを行う細田工務店(東京都杉並区)は今年から耐震改修の提案を強化している。先日行ったOB顧客へのアンケートでは、40組から「耐震改修をしたい」と要望が入った。
「5月に築11~35年のOB顧客約1万5400件に対し、耐震関連のアンケートをとったのですが、40組のお客様からすぐに工事をしてほしいと要望がありました。また、耐震診断をしたいという回答も多かった。最近は地震対策への関心が高まっていると感じます」(カスタマーサポートセンターリフォームグループ・荒木義美部長)

▲6月10日~11日に開催したイベントの案内チラシ
同社では今年から耐震イベントも始め、2012年6月9日、10日には本社で「地震にそなえる住まいフェア」を開催した。2日間で約100組がアンケートに回答し、セミナー参加者は52組に上った。
「参加者は60~70代の高齢の方が多かったです。特に耐震と制震、免震の違いなどを説明したセミナー『地震に強い家とは...』の人気が高く、20名以上が参加しました」(荒木部長)
同イベントは杉並区役所と杉並消防署と協力して行ったもので、地震時の対処法のセミナーや起震車による地震体験、制震住宅の構造現場の見学会などのコンテンツを用意した。今年9月と来年2月にも耐震関連イベントの開催を計画している。
「先日も本社すぐ近くの商店街にあるパールセンター館と空きテナントを使い耐震イベントを行ったのですが、そこで11組の案件が発生しました。昨年は耐震関連の引き合い数が月に4~5件でしたので、かなり数が増えています」(同部長)
耐震改修の受注単価は状況にもよるが、築20年で300万円からとなる。
同社の前期のリフォーム売り上げは10億円で、今期は13億円を計画する。新規客と既存OB顧客の売り上げに占める受注割合は7対3を想定する。

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