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急増する工務店のリノベビジネス、新築依存から脱却始まる​

急増する工務店のリノベビジネス、新築依存から脱却始まる​

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安い中古物件を買ってリフォームして住んだり、建て替えずに改修して住み続けたり、新築至上主義が崩壊しつつある。そんな中で、リノベーションに注力する工務店が増えてきた。改修業界は競争が激しいが、新築で培った断熱や耐震性を高める技術力などを生かして差別化を図るケースが目立つ。専用の店舗を設ける会社もいるほどで、新築依存のビジネスモデルから脱却しようという工務店の動きをリポートする。

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工務店のビジネスモデルが変わりつつある

四季工房
ZEH基準のリノベーション開始、第三者の建物診断で信用も獲得

「リノベーション需要が増え1500万円以上の案件をコンスタントに受注できるようなりました」。こう話すのは四季工房(長崎県西彼杵郡・年商7億円)の入口秀一専務だ。

売り上げの8割を新築が占めるが、目下リノベ事業を拡大中。2020年9月期は単価1800万円以上の全面改装を3件受注したが、今期はすでに3件受注。前期を上回るペースだ。

四季工房 断熱性能にこだわったリノベーション受注が増加断熱性能にこだわったリノベーション受注が増加

同社の売りは安く中古住宅を購入してもらい、性能を引き上げるリノベを提供すること。新築同等の性能にも関わらず、2~3割安くすむ点が人気だ。断熱性能は少なくともUA値0.6以下のZEH基準をクリアする。「中古の家なのにエアコン1台で家中どこに行っても温度差がない。これが魅力です」

さらに受注獲得のきっかけになっているのが第三者によるインスペクションだ。中古物件を買う際に専門家による約3時間の詳細調査を行うことで、消費者に安心感を与える狙い。費用は8万5000円かかるが、サーモカメラで壁体内の断熱状況を可視化するといったことまで対応する。

四季工房 壁内の断熱状況をサーモカメラ撮影により可視化壁内の断熱状況をサーモカメラ撮影により可視化

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