リフォーム業界実態調査
労務編
アプリ導入で20時退社徹底
残業時間を劇的に削減し、模範的企業として表彰された工務店がある。新築とリノベーションを手がけるエコ建築考房(愛知県一宮市)だ。同社は5年前に、会社を挙げて勤怠管理のプロジェクトを開始。それ以前は、長時間労働が当たり前。有給を取得する社員もほとんどいなかった。
2017年、喜多茂樹社長は「ECO WORK 2020」と銘打ったプロジェクトを立ち上げた。まずは遅くとも20時退社、木曜日は17時退社というルールを制定するところからスタート。続いて翌年に外部のシステムを導入。「奉行Edge 勤怠管理クラウド」(オービックビジネスコンサルタント)というアプリの使用を始めた。一度に改変するのではなく、スモールステップを心掛けた。
このアプリで効果的なのは、残業が月30時間に達したらアラートが送られるという機能だ。これにより、残業時間40時間以内を達成することができた。さらには社員に携帯電話を支給し、出退勤の打刻、直行直帰や休日出勤、有給休暇あるいは申請・承認などを、どこでも行える環境に変えた。

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