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【Builder'sJournalvol.5】創業15年で年8500棟受注、アイ工務店はなぜ拡大できたか3つの理由

【Builder's Journal vol.5】創業15年で年8500棟受注、アイ工務店はなぜ拡大できたか 3つの理由

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Builder's journal

大阪市にある「なんば展示場」。1階に親世帯、2・3層に子世帯が暮らすことを想定した2世帯住宅(写真:大阪市にある「なんば展示場」。1階に親世帯、2・3層に子世帯が暮らすことを想定した2世帯住宅)

住宅業界の「台風の目」として急速に存在感を高めているのは、アイ工務店(大阪府大阪市)だ。戸建て木造注文住宅を中心に展開し、年間8581棟を受注(うち引渡棟数は5549棟)。一気に業界6位の規模に浮上し、大手ハウスメーカーを脅かす存在になっている。創業わずか15年目で、全国300拠点体制に王手をかけた。

全国300拠点規模に拡大

他社の撤退を逆手に

同社の躍進劇は、コロナ禍以降のこの5年間に目覚ましい。2020年6月期の2470棟から8581棟へと、5年間で3倍に伸ばしている。この規模は業界6位(住宅産業研究所調べ)で大手ハウスメーカーに迫る勢いだ。5年間で展示拠点も90カ所から289カ所へと、これまた3倍に急拡大している。売上高も伸ばしており、2023年6月期に1315億円、2024年6月期は1606億円、2025年6月期は2009億円で着地した。

事業を拡大させてきた背景は3つある。1つ目は、毎月2、3拠点ずつのペースで拡大する「攻めの出店戦略」だ。とくにコロナ禍において、他社が撤退した総合住宅展示場に積極的に出店。今期は300拠点体制に拡大する見込みだ。

展示場だけでなく、営業のクロージングに重きを置いた「アイスタジオ」も全国7拠点に展開する。住宅展示場が集客拠点であるのに対して、アイスタジオは契約締結のための施設。キッチンやバスといった住宅設備、壁材やドアなど内装材の複数メーカーの実物を展示することで、家族間での合意形成を促進する機能を担っている。

「カタログで説明するより、実物を目でご覧いただくことを重視しています」と、取締役の斎藤隆輔氏は話す。この独自拠点の存在が、業界で他社より圧倒的に早いといわれる契約数の多さにつながっている。

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