≪特集 リフォーム会社実態調査≫
フレッシュハウス 佐野士朗社長
やる気を引き出す報奨制度を導入
フレッシュハウス(神奈川県平塚市・佐野士朗社長)の成長の秘訣は人に尽きる。1995年に創業以降、「お客さんに対する気遣い」と「売り上げをあげる意識づけ」を社員に徹底。やる気を引き出し、右肩上がりの成長を続けてきた。今期は前年度比14.6%増の74億2000万円を計画。100億円の大台も目前だ。
同社の社員をやる気にさせる経営は、松下幸之助氏の説く経営成功の三原則。50%が経営哲学・経営理念の確立と浸透、30%が社員ひとりひとりの個性が発揮できる環境づくり、20%が戦略と戦術という言葉を参考にした。そして、企業理念を「フェア精神とプラス思考を原点にいつもイキイキと行動し、より良い住環境の創造と縁あるひとりでも多くの人々の幸福を追求し、社会に貢献する」とし、最大の経営資源となる人の育成に注力していった。
具体的なお客さんに対する気遣い育成法の1つとしては、施工したお客さんに渡すハガキがある。返信された中に、1割ほど、不満や意見が含まれるが、すべて佐野社長が目を通し、担当社員から直接理由を聞く。そして、満足度120%を目指し社員対応を改善していく方式だ。
一方、売り上げ拡大に向けて行っているのが報奨制度。個人達成とチーム達成の両方あり、それぞれ月別の目標を達成すると報奨金がでる。例えば、個人目標の場合、粗利100万円の目標を達成したら1%の1万円、200万円の目標を達成したら2%の4万円、300万円の目標を達成したら3%の9万円と、金額でパーセンテージが上昇する。この目標は個人個人が月別に設定し、達成しないと報奨金が出ない。上限は10万円。つまり、あまりに高い金額を設定すると、達成が困難であるが、低すぎると報奨金が少ない。個人の数字に対する意識づけに効果的な制度だ。
このたび、固定給料制度への移行に伴い、この報奨制度の内容を変更したが、同社の多店舗化と売り上げ拡大に大きく貢献した。
人材を最も重要な経営資源とし、お客さんから高い満足度を獲得しながら、数字をあげる。それが、同社の成長を推進した原動力だ。
"人事""工事""販促"については、
「リフォーム産業新聞7/29号」3面にて詳しく解説します―――
リフォーム産業新聞 7月29日号
夏季特大号
≪特集≫ リフォーム会社実態調査
有力8社の実態を徹底調査!

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