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粗利益率36%、OB重視で"脱相見積もり"グッディーホーム

粗利益率36%、OB重視で"脱相見積もり" グッディーホーム

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グッディーホーム 卯月靖也社長

グッディーホーム 卯月靖也社長

売上高の7割がOBリピート

 グッディーホーム(東京都武蔵野市)の特徴は、OBの売り上げが7割を占める点だ。現在、 OB数は2500件。会社設立10年でここまで伸ばしてきた。既存顧客との関係を良好に維持し続け、何度もリピートしてもらうのが同社の経営スタイル。

グッディーホーム 業績

 リフォームは50万円以下が全体の72%を占める。ただし、50万円以下の総売り上げは6000万円ほど。全体の1割程度だ。最も売上高が高いのは100万~300万円の範囲。次いで500万~1000万円、さらに300万~500万円が多い。

 卯月靖也社長は「設立したときから"街の住医"をコンセプトに、困ったことなら細かい工事もきちんとやってきました。そうするとお客様と信頼関係が築けたのか、だんだんと大型のリピート工事の依頼が増えてきました」と話す。

 OBを重視した経営は、何度もリピーターが来るので集客コストが抑えられたり、相見積もりになりにくい点もメリット。値引き交渉による利益率低下を防ぐことができるため、同社の粗利益率は36%と高い水準にある。

 リピーターを増やす仕掛けは月に2~3回行うイベントに来場してもらうこと。同社では販促費用の8割をこのイベントに使っている。内容は一般的なリフォーム相談会や観光を含んだイベント「社会科見学バスツアー」、その他、地域の夏祭りへの出展やクリスマス会など、季節に会わせた企画もある。常に飽きさせない企画で、定期的に交流の場を作ることでリピーターを増やしている。

 今後の同社の課題は人だ。体制強化のため昨年から新卒採用を開始。今年の4月には5人が入社し、来年は3人の採用を予定している。

 「5年後、10年後を見据えたときの体制をどうするかと考えたときに、一から新卒を育てていきたいと思いました。新人が入ることで今のメンバーも刺激を受けてさらに成長できる」と卯月社長は話す。

リフォーム産業新聞7/29号

"人事""工事""販促"については、
「リフォーム産業新聞7/29号」8面にて詳しく解説します―――

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