介護リフォームの研修施設を開設 あなぶき

　穴吹工務店グループでマンション管理などを手掛けるあなぶきハウジングサービス（香川県高松市）は、このほど介護リフォームの研修施設を開設した。同社が管理する分譲マンションの入居者約６万世帯を主なターゲットに、介護リフォームの受注拡大を目指す。

　施設の名前は「シニアリノベーションスクエア」。同社が所有する施設「あなぶきＰＭアカデミー」の１室を約46坪の研修施設として改装した。

寝室とリビングの壁をなくし、要介護者が孤独に感じることを低減

　段差解消や補助手すりの設置はもとより、車椅子での利用を想定した浴室やトイレで、介護を行う側の体力的な負担を軽減している。また介護される側に孤独を感じさせないよう、寝室とリビングの壁をなくしている。

　「来場者にぜひ体験してほしいのが高齢者疑似体験スーツ。これは膝が曲がりにくなるプロテクターなどを装着することで高齢者の気持ちが分かるというもの。健康な方には実感しにくい、一般住宅の不便さと当施設の快適さを感じてほしいです」（総務部）