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近鉄不動産(大阪府大阪市)が初めて近鉄百貨店内に新設したリフォーム店舗が好調だ。オープンから1ヵ月、来店客は約150組を数え、太陽光発電などの受注にもつながっている。天王寺駅直結ということで近畿日本鉄道と近鉄百貨店、近鉄不動産の近鉄3ブランドが融合した拠点となっており、同店で年間6億円の受注獲得を狙う。
新店「ニューイング大阪Reform Information」はホテル、展望台等を有する高さ日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」内の近鉄百貨店10階に位置する。同ビルは2014年春にグランドオープンを予定しているが、それに先立ち6月13日に低層階に位置する近鉄百貨店が開店。同店舗も同時オープンとなった。
近鉄百貨店10階に店舗を開設
来年春グランドオープン予定の「あべのハルカス」
この近鉄百貨店は現在の改装部分の従来店舗も含めると、百貨店としては最大規模の10万㎡の売り場面積となる。1ヵ月の来場者は290万人と前年同期比の2.4倍となった。来客見込みである1日8万人を大きく上回っている。同店はこうした高い集客力を武器に、大阪府内の住民の需要を取り込むことが狙いだ。店舗責任者の真柴正徳課長は出店理由を次のように話す。
「近鉄グループが総力を挙げたあべのハルカスに出店することで、近鉄のリフォーム『ニューイング』の知名度アップを図り、現在の商圏である近鉄沿線に加え、近鉄の知名度が高い大阪府内においても受注拡大を図っていきたいです」
従来、近鉄不動産は宅地開発をしてきた難波を起点に、奈良方面に伸びる近鉄奈良線、伊勢・名古屋方面の路線主体にリフォームを展開。大阪府内のリフォームはほとんど手掛けていなかったのが実情だ。
このたび、近鉄南大阪線の起点となる天王寺駅に店舗を設けたことで、近隣住民はもとより、同社の分譲マンション住民にも提案する拠点ができた。そこでデパートの外商からの顧客、来場客、マンション・戸建てOB客、この3つの顧客を主なターゲットに提案を行っていく。
売上げ6億円の内訳としては2億円が外商からの顧客、残り4億円のうち6~7割がOB客からの売上げを想定する。ただ、目指すのは、高額受注ではなく、地域に根差し、どんなリフォーム依頼でも頼める店舗だ。
「ここは非常に住宅地が近い地域なので、生活に近いデパートというイメージです。買い物ついでに、自分の家の悪いところをちょっと、ご相談いただけないかと考えています」(真柴課長)
同店舗のスタッフ数は営業2名、受付1名の計3名。加えて大阪チームの営業5名が案件に対応する。

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