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電動工具、「省エネ・長寿命・多機能・低騒音化」進む

電動工具、「省エネ・長寿命・多機能・低騒音化」進む

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リフォームの現場に欠かせない電動工具。近年は各メーカーから、省エネ、超寿命化、多機能、低騒音など、現場の作業者と施主や近隣への負担の少ない商品が続々と登場している。今回は各メーカーの注目商品をクローズアップする。

コンパクトでハイパワーかつ高耐久な充電式ドライバドリル

14.4V充電式震動ドライバドリルHP470D

【14.4V充電式震動ドライバドリルHP470D】
全長200mmを切るコンパクトさでパワーはアップ。14.4Vリチウムイオンバッテリは約36分で高速フル充電できる。

マキタ(愛知県安城市)の最新の「14・4V充電式震動ドライバドリルHP470D」は、コンパクトでハイパワー、かつ高耐久を実現したモデルだ。

 コンパクトでメンテナンスフリーの「DCブラシレスモータ」を採用。従来よりもエネルギー効率が良いため高出力で高耐久、かつ消耗部品のカーボンブラシを使用しないモータ。

 また、金属製の薄型ギヤを多数組み合わせた高耐久な「オールメタルギヤ」の採用で、穴あけ・締め付けの快適さを絶妙なバランスで融合している。全長は199㎜で狭所での作業も余裕でこなせる。最大締め付けトルクが48N・mと、従来機に比べ約25%アップした。

 先進の防滴・防じん技術も採用し、過酷な現場環境から、ボディやパーツを守り、長寿命化している。

切粉の飛散を抑える充電式防じん丸のこ

充電式防じん丸のこPJ-CS51DP-BC
【充電式防じん丸のこPJ-CS51DP-BC】
ロアガードをモータ主軸から偏心させることで、切り込み深さ47mmを達成。45mmの角材の切断も余裕がある。

 マックス(東京都中央区)の「充電式防じん丸のこPJ─CS51DP─BC」は、大容量のダストボックスが大きな特徴。

 最大クラスとなる約300㎥の容量を実現し、600×400mmの窓開口の切断も途中で切粉を排出することなく、一度に切り抜ける。また、ダストボックスの開閉がワンタッチでできるので、切粉の排出作業にも手間がかからない。

 さらに、作業姿勢から刃先・墨線が見やすく、ダストボックスの配置は逆傾斜時にも切断材にあたらないよう、ベース幅に収まる形状で使いやすさも両立している。

 このほか、逆傾斜で際切りに対応。切断角度は右45度〜左15度とリフォームでのフロア材カットや、壁の開口部合板カットなどに便利だ。

アメリカらしいタフな電動工具シリーズ

18VコードレスインパクトドライバーDCF895M2

【18VコードレスインパクトドライバーDCF895M2】
ブラシレスモーター採用で長寿命を実現したフラグシップモデルは、170N・mの強力トルク。片手でビット取り外し可能。最小クラスの134mm。

 デウォルトはアメリカではシェアNO1のプロ向け電動工具メーカー。日本国内では、ポップリベット・ファスナー(東京都千代田区)の社内にあるデウォルト事業部が販売を行っている。

 同社では昨年11月から、インパクトや丸ノコなど、計6種の商品の販売を開始。日本での知名度向上を狙っている。特徴は耐久性の強さ。乱暴に扱っても壊れない、アメリカらしいタフさを前面に押し出して販売していく。

計測結果をスマホに転送

レーザー距離計GLM 100C

【レーザー距離計GLM 100C】
スマキョリは、基本的な測定の他に、シングル・ダブル・間接の各ピタゴラス測定モード、壁面積測定モード、タイマー測定モードなど測定モードを12種類搭載。

 ボッシュ(東京都渋谷区)の「レーザー距離計GLM 100C」は、スマートフォンなどに連動した測定が可能で、計測作業が大幅に軽減できるツール。

 スマートな距離計"スマキョリ"のキャッチフレーズの通り、専用の無償アプリ「GLM Measure & document」を使用することで、測定結果をスマートフォンやタブレットPC、パソコンに転送。現場写真に測定結果を直接・自動的に転送・記録することができる。

 報告書や見積書を作成するためのデータをカンタンに作成、その場で送信することも可能になる。

 充電式リチウムイオンバッテリー内蔵のため、乾電池の交換は不要。1回の充電で約2万5000回の測定が可能。

小型・軽量、高トルク化で低振動を実現

18V充電インパクトレンチEZ7552

【18V充電インパクトレンチEZ7552】
4.2A電池搭載で電池寿命までの総作業量は約7.5倍に(同社類型製品比)。また相手部材を傷つけにくい肉厚ゴムカバーを採用し、本体への衝撃ダメージも低減。

 パナソニックエコソリューションズ社(大阪府門真市)の「18V 充電インパクトレンチ EZ7552」は、小型・軽量・高トルク化を実現した電動工具。
 新開発のダブルハンマーブロックの採用により、大径ボルト(サイズM24)の仮締め作業を低振動で行うことができるようになった。
 ハンマーブロックが2重構造のコンパクト設計で、「主ハンマー」を覆う「副ハンマー」でトルクを最大限に発揮し、低振動も実現している。

高容量で作業量1.5倍のシンプルモデル

コードレスインパクトドライバ WH14DBEL/WH18DBEL

【コードレスインパクトドライバ WH14DBEL/WH18DBEL】
日立独自のACS(アクティブコントロールシステム)搭載で、負荷に応じた回転を自動で高速化・最適化し、高速回転時のカムアウトを軽減。

 日立工機(東京都港区)の「コードレスインパクトドライバWH14DBEL/WH18DBEL」は機能を厳選したシンプルモデル。14.4Vタイプで160N・m、18Vタイプで165N・mの強力な締め付けトルク。高容量の4.0Ahリチウムイオン電池搭載で従来の1.5倍の作業量を実現した。

ドライバドリル・震動ドライバドリルとは

ドライバドリルは、ドリル(キリ)の回転により鉄工穴あけ作業と木工穴あけ作業を行うことができるほか、クラッチを搭載し、ネジや部材の種類、材質に合わせた最適な締め付けトルクでネジ締めのできる電動工具。さらに、ドリルの回転に震動を加え、コンクリートへの下穴あけ作業を行う機能を付加したものが震動ドライバドリル。

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